製薬会社に就職したいけど、OB・OG訪問って必要?
OB・OG訪問のときにはどんなことを聞けばいいの?
こんな疑問にお答えします。
本記事の信頼性
就職活動の際、OB・OG訪問をするべきかどうか悩みますよね。
実際、OB・OG訪問をしたからといって、選考で優遇されるようなことはありません。
ただ、OB・OG訪問をうまく活用すると、就活を進める上で重要な情報が得られ、結果的に就活を進める上で有利に働くことはあります。
実際私も就活生だった頃にOB・OG訪問をしました。
また、製薬会社に就職してからは、OB訪問される側として、何度か後輩とお話ししたことがあります。
今回は、OB・OG訪問の際にどんなことを聞くべきかに焦点を当て、実際の就活に役立つ情報を記事にしました。
ぜひ最後まで読んで頂ければと思います。
本記事の内容
- OB・OG訪問の目的
- OB・OG訪問で聞くべきこと
- OB・OGを見つける方法
- OB・OG訪問の人数
- OB・OG訪問の準備
- OB・OG訪問は直接会わなくてもOK
目次(クリックすると読みたい部分まで飛べます)
OB・OG訪問の目的
そもそも、OB・OG訪問をするのには目的があります。
この目的を理解していると、自然と何を聞くべきかが理解できます。
一番危ないのは、漠然とOB・OG訪問を繰り返し、『就活している感』で満足してしまうことです。
それでは全く意味がありません。
大事なのは、OB・OG訪問で得た情報を実際の就活に活かすことですよね。
OB・OG訪問の大きな目的は、ホームページではわからない会社の情報を得ることです。
OB・OG訪問の目的
ホームページではわからない会社の情報を得ること
就活するということは、当然入りたい会社がありますよね。
入りたい会社については、自然と会社のホームページなどを使って調査すると思います。
ESでは、会社について調べたことよりも自己アピールに重きを置いて書くべきですが、面接の際には『なぜその会社がいいのか』を深堀りしておいた方が周囲と差別化できますよね。
話す内容にも深みがでます。
なので、一つ一つの会社について調べておくことは重要です。
ただ、ホームページだけでは、どうしてもわからない情報があったりもします。
OB・OG訪問の際には、ホームページではわからない会社の情報を聞くことで、自分の志望動機や面接対策に厚みを持たせることを目的にするのが良いです。
OB・OG訪問で聞くべきこと
OB・OG訪問の目的に基づき、OB・OG訪問で聞くべきことは以下の3つです。
OB・OG訪問で聞くこと
- 会社の強み
- 競合他社の情報
- 日常生活
ひとつずつ見ていきましょう。
会社の強み
ホームページを見ていても、なかなか会社の強みって見えてこないです。
ぶっちゃけ、名の知れた製薬会社はどこもレベルが高いので、ぶっちぎりの強みってあんまりないです。
なので、社員から見て、自分の会社が強いと思うところを聞くのが良いです。
実際私も、就職する前と後で、会社に対するイメージが変わった部分もあります。
OB・OG訪問の際には、現役の社員の感覚をぜひ聞いてみてください。
会社の強みは、『会社が注力する領域』と考えることもできます。
企業秘密もあるので、具体的には明言できませんが、ざっくりと会社が今後注力する領域も聞き出せればベストです。
たとえば、『核酸医薬に力を入れてるし、今後も注力する予定』みたいな感じです。
会社が注力する領域を聞いた方が良い理由は会社と自分のミスマッチを防ぐためです。
たとえば、面接で『抗体医薬に興味がある』って言ったとします。
けれども、実際にその会社ではほとんど抗体医薬の研究をしていなかったらどうでしょうか?
採用側からすると、その人が優秀でどんなに採用したくても、ちょっと採用をためらっちゃいそうですよね。
ホームページには抗体医薬をやっているって書いてあっても、実際にはほとんどやってないみたいなケースはありえます。
ホームページって結構いいことしか書いてないですよね。
OB・OG訪問では、会社が本当に力を入れている領域を聞くのがおすすめです。
競合他社の情報
いくつか興味のある製薬会社があったとしても、実際にすべての会社のOB・OG訪問をおこなうのって難しいですよね。
かなりの時間と労力を要します。
なので、OB・OG訪問の際には、競合他社の情報についても伺うと良いです。
聞くこととしては、業界内での競合他社の位置づけや強みなどです。
実際、製薬会社に勤めていると、自然と他社情報にも目を向けます。
なので、現役の社員は就活生に比べると、かなり他社情報を知っています。
自分の興味のある他社情報については、聞いてみると良いです。
日常生活
OB・OG訪問の際には、就職した後のことも考えて質問しましょう。
就活のときって、どこでもいいから採用してくれって気持ちになることありますよね。
でも、大事なのは就職した後です。
就活で内定を取ることがゴールではありません。
この言葉は就活をしているときにはなかなか響かないと思います。
でも、就職してからのほうが人生は長いですよね。
就活の段階から、長い目で先を見据えるのは本当に重要です。
就職してみて、会社のイメージは変わったか、毎日の業務の流れはどんなものかなど、就職してからの生活をイメージするのに役立つ質問をしましょう。
もちろん、得られる回答はOB・OGの方の主観に過ぎません。
ただ、考えるための材料にはなりますよね。
その他にも、OB・OGの方が就活のときにどんな対策をしていたかを聞くのも良いです。
実際に内定を取っている人の意見は参考になります。
OB・OGを見つける方法
OB・OGは、そんなに年齢が離れていないほうが良いです。
理想的は、入社5年目以内ぐらいの社員が良いです。
あまりにも歳が離れていると、遠慮しちゃって話しづらいと思います。
また、5年目以内の社員であれば、就活のときのこともよく覚えていると思うので、参考になる意見が得られます。
OB・OGを見つける方法としては、研究室の先輩やサークルの先輩を伝っていくのがおすすめです。
あるいは、教授に掛け合ってもらうのが良いです。
実際私にOB訪問してくれた人は、私の友人を介して私に連絡してくれました。
その人からすれば、研究室の先輩経由ですね。
ネットワークは広いので、知り合いの知り合いぐらいの位置には、必ず誰かしら社員がいます。
OB・OG訪問の人数
ぶっちゃけ、OB・OG訪問の人数はそんなに多くなくてOKです。
気になる企業につき、1〜3人程度聞けば充分ですね。
私の場合、1社につき1人で、計3人に訪問しました。
OB・OG訪問に時間をかけすぎるのはおすすめしません。
OB・OG訪問の目的はあくまで、ホームページではわからない会社の情報を得ることです。
なので、ある程度全体感が掴めたら、あとはESや面接対策に時間をかけた方が良いです。
OB・OG訪問の準備
OB・OGの方に迷惑がないよう、ある程度事前準備はしましょう。
私が行った事前準備は会社のホームページ、とくにIR情報を読み込むことです。
IR情報は、投資家や株主向けの説明資料です。
投資家や株主向けの説明資料なので、ここに記載されている情報は、かなり会社の核心部分の情報です。
IR情報に載っている会社の目指す姿や今後の方向性などは、確度の高い情報です。
投資家や株主に対してウソの情報は言えませんからね。
なので、OB・OG訪問の対策だけでなく、一般的な就活対策としてIR情報を読み込むのはおすすめです。
ある程度知識の土台を作った上で、OB・OG訪問したほうが、得られる情報に深みがでます。
ぜひ事前に準備してみてください。
OB・OG訪問は直接会わなくてもOK
OB・OG訪問っていうと、直接会わないといけないと思うかもしれませんが、別にLINEとかSkypeでもOKです。
むしろ、OB・OGの方も忙しいので、オンラインで繋いでくれたほうがありがたいこともあります。
実際、オンラインでやったほうが、移動時間も削減できるので生産性が上がります。
別にオンラインでOB・OG訪問したからって失礼ではありません。
むしろ私の場合、日頃から業務でオンライン会議に慣れているので、ありがたいとすら思います。
私は、就活をしていてたとしても、学業や研究を疎かにしないほうが良いと思っています。
実際、就活しながら実験もしており、論文を書いていました。
これは運が良かっただけかもしれませんが、面接の前日にとても良いデータが得られ、そのことを面接で話しました。
面接官には、面接の前日まで研究してるなんて、本当に研究熱心だねと言われたのを覚えています。
(もっと面接の準備しろという意味だったかもしれませんが、私としては手応えがあったので、称賛の言葉だと解釈しています。)
LINEやSkypeなどを有効に活用して、スマートに就活を進めてください。
まとめ
今回はOB・OG訪問で聞くべきことに焦点を当てました。
どんな仕事でも言えますが、重要なのは一次情報に触れることです。
一次情報とは、自分で取りにいく情報のことですね。
実際にOB・OG訪問をしてみて、自分で情報を取りにいくことは、主体性や行動力を養う訓練にもなります。
もしあなたが人見知りだとしたら、OB・OG訪問を理由付けにして、行動を起こしてみるきっかけをつくることをおすすめします。
積み重ねた行動のすべてが、人生を豊かにします。
就活も自分で考えて行動すれば、きっと楽しいものになるはずです。
まずはOB・OG訪問の目的をしっかりと意識し、主体的に動いてみてください。
もし詳細な就活対策を知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
今回は以上です。