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【書籍紹介】''最高のがん治療''【必読の一冊】

【書籍紹介】''最高のがん治療''【必読の一冊】

がん治療のことがよく分かる本が知りたい。

こんなお悩みにお答えします。

本記事の信頼性

本記事の信頼性

先日私はこんなtweetをしました。

https://twitter.com/Tacosan20/status/1300011988051922945

Twitter上でtabeさんに紹介して頂き、この本を手にとってみました。

この本は、タイトルの通り、最高のがん治療とは何なのかがよく分かる本です。

がんの専門家ではない一般の方も、私のようにがんを専門にして研究している方もとても勉強になる本です。

今回はこの本の概要を簡単に紹介します。

もしこの記事を読んでみて、『最高のがん治療』に興味をもったら、ぜひ読んでみるのをオススメします。

【書籍紹介】''最高のがん治療''【必読の一冊】

【書籍紹介】''最高のがん治療''【必読の一冊】

この本は、がんのエキスパートである3人の先生によって書かれています。

3人のがんエキスパート

勝俣範之さん:日本抗がん剤治療のパイオニア

大須賀覚さん:新薬開発の専門家

津川友介さん:医療データ分析の専門家

御三方は、いずれもがんの領域では有名人です。

ひとえにがんの本といっても、巷にはたくさんの書籍があります。

『最高のがん治療』は、3人の異なる分野の『がんエキスパート』によって、しっかりとデータと科学的根拠に基づいて書かれています。

なので、常識を覆すような、トンデモナイ奇想天外なことは書いていません。
しっかりと事実が述べられています。

事実を実直に書いているからこそ、信頼できる本です。

標準治療はスーパーエリート

標準治療はスーパーエリート

本書で書かれている『最高のがん治療』とは『標準治療』のことです。

標準治療というのは、保険適用のがん治療です。

これを聞くと、『えっ!もっと画期的な治療法があるんじゃないの?』って思うかもしれません。

でも、保険が適用される治療法こそが、最も効果が期待できる治療法です。

そもそも、新薬ができる確率はかなり低いです。

1万分の1以下と言われています。

製薬会社の研究員の仕事は薬を創ることですよね。
でも、生涯に新薬を生み出せる人は滅多にいません。
新薬開発はノーベル賞級、あるいはそれ以上に難しい偉業です。

新薬開発の流れは、基礎研究から始まり、臨床試験へと移ります。

臨床試験では、主に安全性を検証するPhase I試験に始まり、少人数で有効性を確認するPhase II試験、大規模な有効性判断のPhase III試験へと移ります。

そして、それらのプロセスを経て薬が承認されるまでにかかる年月は、最低10年、一般的には20年程度の時間を要します。

こうした幾多ものハードルを乗り越えて薬事承認された薬こそが、『標準治療』となるのです。

つまり、『標準治療』とは、1万分の1以下の確率をくぐりぬけ、科学的に調べされ尽くし、有効性が認められたスーパーエリートというわけです。

日本では国民皆保険制度がありますよね。
価値ある治療は国民全員が受けられるようになっています。

最高のがん治療、それは『標準治療』です。

自由診療は科学的根拠に乏しい

自由診療は科学的根拠に乏しい

がん治療の中には、クリニックなどで受けられる自由診療もあります。

『マウス実験でがんが縮小した!』みたいな謳い文句で紹介されている、ビタミンC療法や免疫細胞療法などです。

これらは自由診療なので、保険が効きません。

なので、数百万円実費になります。

一方で、標準治療は数十万円で済みます。

高い金額を払う自由診療の方が、効きそうって思いますよね。
でも、これは大きな間違いです。

そもそも、標準治療でがんの外科手術をする場合、100万円以上のお金がかかっています。

しかし、標準治療なので保険が効くため、自己負担が10〜20万円程度で済んでいるのです。

残りの80〜90万円は保険料で賄われています。

標準治療は本来は高額な治療ですが、保険のおかげで自費が安くなっているわけです。

でも、お医者さんが勧めている治療法なんだから、自由診療も良い選択肢なんじゃない?って思うかもしれません。
お医者さんが嘘をつくわけないと思いますよね。

これは大きな誤解です。

悪徳なクリニックは思っている以上に多いです。

自由診療は利益率が大きいので、クリニックにとっては稼ぎ頭だったりします。

実際、日本臨床腫瘍学会も、自由診療の免疫療法について、注意喚起の声明文を出しています。

>>がん自由診療の注意喚起

製薬会社でがんの研究をしている私から言わせれば、マウス実験でがんが縮小したけれど薬になっていないものなんて山のようにあります。
それぐらい、マウス実験のデータだけでは不十分です。

『培養皿上のがん細胞が死んだ!』みたいな謳い文句の自由診療もたまにあります。
培養皿上のがん細胞が死ぬなんて、何も特別なことではありません。
アルコールかけたって死にます。
それぐらい、自由診療は『あたかも科学的』に見せているだけで、患者さんを食い物にしている商売です。

そもそも、本当に有効性があるものであれば、標準治療になっています。

まだ有効性が検証途中だというのであれば、『治験』になっています。

治験は『薬機法』に則って行われるので、原則無料です。

自由診療が横行しているのは、法規制が整備されていないからです。

実質、自由診療は野放し状態になっています。

だからこそ、今一度、標準治療の素晴らしさを再認識していただきたいです。

まとめ:''最高のがん治療''を読んで、最高の理解を手に入れよう

まとめ:''最高のがん治療''を読んで、最高の理解を手に入れよう

今回は、書籍『最高のがん治療』を紹介しました。

この本には、標準治療のことだけでなく、『食事とがんについて』や『がんの予防について』などについても、科学的根拠に基づいた現時点での最新の知見を紹介してくれています。

また、なぜがんができるのか?といった内容も含まれており、科学的に正しい知識を得ることができます。

ぜひ、お手にとってみてください。

そして繰り返しになりますが、最高のがん治療は『標準治療』です。

標準治療は自費負担が少ないので、『並の治療法』と誤解されがちです。

ですが、これは逆ですよね。

並の治療法ではないぐらい価値があるからこそ、『標準治療』になっているわけです。

『最高のがん治療』を読んで、ぜひ正しいがんの知識をゲットしてください。

今回は以上です。

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