創薬研究者がチェックしておくべきブログが知りたい!
こんな疑問にお答えします。
本記事の信頼性
私は普段、製薬会社で研究員として働いています。
ゆとりのある研究計画を立てることは大事ですが、どうしても業務は忙しくなりがちです。
研究を進めていると、やりたいことがどんどん増えてしまうので、結果的に忙しくなってしまいます。
忙しくなると、なかなか情報収集に時間が割けないですよね。
そんなときにオススメなのは、良質な情報を提供しているブログです。
ブログであれば、スキマ時間にちょっと見るだけでも結構勉強になりますよね。
論文とかは、読むのに結構時間がかかってしまいますよね。
ブログであれば、とても短時間で効率的に情報がゲットできます。
今回は創薬研究者の私がお世話になっている、オススメのブログを紹介します。
それではいってみましょう。
目次(クリックすると読みたい部分まで飛べます)
研究者がチェックすべきブログ【おすすめ3選】
私がおすすめするブログは次の3つです。
おすすめブログ
順番にご紹介します。
新薬情報オンライン
新薬情報オンラインは様々な医薬品の作用機序について勉強できるサイトです。
こんな感じで図を用いてわかりやすく医薬品の作用機序を紹介してくれています。
私が新薬情報オンラインを重宝しているのは、専門領域外の薬の情報を調べるときです。
たとえば、腎臓系の病気に対する薬などの作用機序を調べるときなどに重宝しています。
私はがんの専門なので、専門分野の薬については得意ですが、やはり専門外の領域になると全ては知りません。
専門外の医薬品の作用機序について学ぶときは、真っ先に新薬情報オンラインをチェックしています。
通勤時間などに新薬情報オンラインを使って、ちょっと薬の勉強をするだけでも、日々の積み重ねでかなりのチカラになります。
ナマラボ
ナマラボは様々な実験の原理をわかりやすく紹介してくれているブログです。
先日こんなツイートをさせていただきました。
とくに駆け出しの研究者が重宝する情報がたくさん詰まっています。
たとえば、免疫染色についての記事などはこんな感じで図でわかりやすく説明してくれています。
どんなにレベルの高い研究室や研究機関にいても、基礎はめっちゃ重要ですよね。
たとえば、フェノクロとか何気なくやっている操作でも、いつのまにか原理があやふやになってしまうことってあると思います。
そういうときに、ナマラボをチェックしています。
こんな感じでわかりやすく図解してくれているので、ほんの数分で理解できますよね。
わからないときにわからないまま終わらせるのではなく、すぐにチェックする習慣が研究者には大切です。
ナマラボはちょっとした疑問を短時間で解決してくれる優良ブログです。
また、プレゼンなどで実験の原理を簡単に説明するとき、どういう風にしようかな〜と悩む時があると思います。
そういうときにこのブログからヒントをもらっています。
読者のために丁寧に作り込まれており、同じブログ運営者として尊敬しています。
るなの株と医療ニュースメモ
るなの株と医療ニュースメモは、医療業界のニュースについてわかりやすく解説してくれています。
私は研究者なので、正直研究以外のニュースについてちょっと疎いです。
るなの株と医療ニュースメモで勉強させていただいています。
たとえば、製薬企業が遵守する透明性ガイドラインについて説明した記事などはとても勉強になります。
わかりそうでよくわからない、利益相反についても例を交えて説明してくれています。
どんなに重要な情報だとわかっていても、難しい言葉で書かれたニュースって眠くなるので苦手です。
るなの株と医療ニュースメモは、わかりやすい文章でとっつきやすく医療ニュースを紹介してくれています。
とってもありがたいです。
また、最近私はこんなツイートをしました。
このツイートも、るなさんのツイートをきっかけにしてつぶやいたものです。
いい意味で肩の力を抜いて読める記事も、ブログの良さですね。
るなさんのブログはデザインも可愛くて大好きです。
SNSは研究者の大きな武器
一昔前は、研究者ってかなりクローズドな職種でした。
かなり業界が細分化されており、業界特有の見えない壁があるイメージです。
でも、SNSの登場により、業界の壁を超えて個人が発信できる時代になりましたよね。
私自身、SNSを有効に使うようになってから、とても効率的に情報を発信・収集できるようになりました。
私が思うに、忙しい研究者にとって重要なのは『受動的に情報が入るシステムを作ること』です。
たとえば、Google scholarのアラート機能やPythonのスクレイピング機能などですね。
最近は便利な情報調査ツールが出てきたので、比較的簡単に欲しい情報が手に入るようになりました。
ですが、このような情報収集はあくまで『自分の欲しい情報』に軸足を置いており、偶発的な出会いは少ないですよね。
Google scholarのアラート機能は自分の興味のあるワードを設定します。
ということは、得られる情報は、設定したワードに限局されますよね。
受動的に情報は入りますが、あくまで自分の興味のあるワードに限定されるわけです。
一方で、SNSは思いがけず良い情報に出会う機会を与えてくれます。
先程紹介した3つのブログも、twitterをきっかけに知った情報です。
SNSは一見時間を浪費してしまうアイテムに思えますが、うまく使えば研究者にとって強力な武器になります。
ぜひSNSを有効活用し、自然と情報が集まる独自のシステムを構築してみてください。
まとめ:ブログやSNSを有効活用し、研究者の繋がりを広げよう
今回は研究者におすすめのブログを紹介しました。
今回紹介したブログ以外にも、たくさん優良なブログが存在します。
今後も良いブログを見つけたら、記事にして紹介しますね。
研究者ってときに孤独な仕事です。
結果がなかなか出ず、失敗が続き、考えがまとまらないときもあるでしょう。
そういうときって、どうしても自分の殻にこもりがちになります。
私も割とそういうタイプです。
ですが、そんなときこそ、世界中の研究者同士の繋がりを感じ、自分は一人じゃないと実感することが大切です。
世界中にいる一人ひとりの研究者の頑張りが、未来の豊かさの土台になると実感することは、明日の研究の活力になります。
この記事を読んでくれているあなたの明日が、ちょっとでも前向きになれたら、私はとても嬉しいです。
私も日々、さまざまな研究者の方々のtwitterやブログに元気をもらっています。
私もブログを読んでくれている人々に、ちょっとでも活力を与えられるよう頑張っていきます。
今回は以上です。