リーダーの仕事って何?
どうすれば頼れるリーダーになれるの?
こんな疑問にお答えします。
本記事の信頼性
先日私はこんなツイートをしました。
私自身、製薬会社でプロジェクトリーダーをやっています。
昔は全然ダメダメのリーダーでしたが、いろんな失敗を積み重ねることで、複数のプロジェクトを任されるようになりました。
今回は、もともとダメダメだった私が試行錯誤しながら出した結論をご紹介します。
あなたの毎日がちょっと豊かになれば嬉しいです。
本記事は2分で読み終わります。
それではいってみましょう。
目次(クリックすると読みたい部分まで飛べます)
リーダーの仕事【下手でも良いので絵を描こう】
結論、リーダーの仕事は『下手でも良いので絵を描くこと』です。
絵とは、プロジェクトのゴールであったり、方針であったり。
要は仮の結論です。
たとえば皆で話し合うとき、リーダーが『どうします〜?』というスタンスでいると、議論が前に進みません。
リーダーの一番の仕事は、批判を恐れず、まずは自分の考えや意見を述べることです。
これが、『下手でも良いので絵を描くこと』です。
一番困るのは『最初の一筆を入れないリーダー』
たしかに、自分の意見をなかなか言えない気持ちもわかります。
また、皆の意見を聞いてからまとめるのがリーダーだって言う人の意見も理解できます。
でも、結果が出せるリーダーは、あくまで自分が一番最初に絵を描く人だと理解しています。
これは会社で実際に私が経験したことです。
同時期に2つのチームにアサインされました。
この2つのチームは、いずれも3ヶ月間限定で発足されたチームです。
チームに与えられた命題は違えど、いずれのチームも目的は『次の創薬研究のためのプランを作成すること』でした。
要は、次の創薬研究のプランを作成し、経営陣に答申するみたいな活動です。
このとき、一つのチームのリーダーは私が行いました。
そしてもう一つのチームでは、私はリーダーではなく、いちメンバーとして参加しました。
タイトなスケジュールだったので、私がリーダーを務めるチームではなるべく短期間に結論を出し、資料を作成し、最後の一ヶ月は余裕をもって周辺調査できるようにしようと事前に話し合いました。
なので、第一回目の会議のとき、私は『Tacoのプラン』ということで、私が考えるチームのゴール、つまり仮の結論を示しました。
第一回目の会議から、結構白熱した議論になりました。
正直、荒れる場面もありました。笑
でも、第一回目の会議が終わったときには、ほとんど皆の中でゴールの輪郭が見えていました。
研究の概要だけでなく、細かな設備投資やリソース、協業先の選定など、調べるべきことが明確になっていました。
そして何より、チームのメンバー全員が、言いたいことを言い合える状況が構築できていました。
その結果、メンバー各々が主体的に動いてくれ、当初より1ヶ月早い段階でプレゼン資料が完成しました。
このときのチームの一体感は未だに忘れられません。
とても良い経験でした。
一方、もう一つのチームは、第一回目の会議で、『これからどうしようか』を話し合いました。
会議はとても和やかでした。
ただ、漠然とした議論から一歩踏み込むことができなかったため、次の会議に議論は持ち越しになりました。
そして迎えた次の会議、やはり進行の仕方は同じでした。
リーダーの人はとても良い人で、なるべく皆の意見を尊重したいと言って、具体的な案には踏み込まず、誰からも反対されないような角の立たない意見を続けていました。
その結果、とうとう3ヶ月経っても具体案は生まれず、プレゼン資料はイマイチ具体性に欠けるものとなってしまっていました。
私はこの経験から、自分が良いリーダーだったと言いたいわけではありません。
この経験から、リーダーの役割は『下手でも良いので絵を描くこと』だと再認識したのです。
実は昔は、私は後に紹介した方のリーダーと同じスタンスでした。
なるべく皆の意見の聞き役に徹し、誰も傷つかないようなまとめ方をしていました。
ただ、そういうスタンスを取り続けていて気づいたのは、誰も傷つかないようにと言いながら、結局は自分が傷つかないようにしていたということです。
批判を恐れ、当たり障りない主張をしていたので、過去の私は具体性に欠け、誰の心にも届かない発表をするリーダーだったわけです。
その経験があったからこそ、自分がどうしたら良いリーダーになれるかを考え、周囲の優れたリーダーを観察してきました。
そして、出した結論が『下手でも良いので絵を描く姿勢』です。
今回の会議でも、私はかなり批判されましたが、それでもプロジェクトは前に進みました。
皆、下手くそでも目の前に絵があれば、『ここはもっとこうしよう』とか『これはおかしい』とか意見ができます。
結果的に、絵を修正しながら、最高の絵を短期間で描くことができます。
一方で、一番困るのは最初の一筆を入れないリーダーです。
これからどういう絵を描こうか。
それをあーでもない、こーでもないといつまでも書かなければ、メンバーの前にあるのはただの白紙です。
これだと、具体的な議論は生まれません。
リーダーの仕事は、批判されても良いから、まずは自分が先立って、意見を述べることです。
下手でも絵を描き続ければ、クオリティが上がる
たしかに、最初のうちは下手な絵を描くのは度胸がいります。
批判されたらどうしよう。
的外れな意見だったらどうしよう。
不安になるのは当然です。
でも、実際あなたが出した意見に対して批判が来ても、それはあなたに対するものではありません。
あなたの意見に対する反対意見は、何もあなたの全てを否定しているわけではありませんよね。
あなたの提案に対して反対なだけです。
だから、批判されても自分の価値は変わらないという前提条件をまずは自分の心で理解する必要があります。
そして、意見が的外れなときもあるでしょう。
けれども、一生懸命考えた結果、意見が的外れなのであれば、きっと同じような意見を持っていた人も会議の参加者にはいるはずです。
そういう人にとってみたら、あなたが意見を述べてくれたことで、とても理解が深くなっているはずですよね。
失敗しても、次に活かせばOKです。
そうやって、何度も何度もリーダーとして、まずは自分が絵を描くことを意識して行動していると、そのうち絵のクオリティも上がってきます。
結果的に、自分にも自信が持て、良いサイクルに入れますよね。
下手くそでも良いから、絵を描き続けることで、どんどん絵は上達するのです。
まとめ:批判を恐れず、最初の一筆を入れよう
今回はリーダーの仕事についてお話しました。
こんな記事を書いていますが、私もまだまだ道半ばです。
時々悩むこともあります。
けれども、悩んだときは悩んでることを正直に述べ、どこをどう悩んでいるかもさらけ出します。
困っていること、悩んでいることをさらけだすと、案外簡単に解決策を提言してくれる人が近くにいたりします。
だからこそ、どんどん自分の意見を発信するのが大切です。
何も言わなきゃ、何も始まりませんよね。
リーダーはときに批判されることもあります。
でも、周りはそんなあなたの苦労をしっかり見ています。
批判されても前を向く姿勢。
それはあなたをより良い場所へと連れて行ってくれます。
だからこそ、批判を恐れず、まずは最初の一筆をあなたが入れましょう。
私は挑戦するあなたの姿勢を応援しています。
今回は以上です。